私たちの工場は、葛飾・柴又を流れる江戸川の水に育まれ、この土地で染色の文化を受け継いできました。
はじまりは、江戸友禅の着物を染める小さな工房。
時代とともに人々の装いが変わるなか、やがて東東京の地場産業である丸編みニットの反物を染める工場へと、姿を変えてきました。
薄手のニットを鮮やかに染め上げる高度な技術から生まれた、天竺ニットのストールや、地球にやさしい再生繊維のストール、薄手のシルクカシミヤのストールはmarumasuを代表するアイテムたちです。
そんな美しいストールを作る過程で、どうしても“耳”と呼ばれる生地の端を切り落とす作業が必要になります。
細くて、薄くて、丸まった耳たち。
山のように積み重なっていく様子は、なんだかとても愛らしく、ストールにはなれないけれど、この耳を使って何か新しいものを生み出せないだろうか──

そんな想いから、「ストールの耳のオーナメント」が生まれました。
使用している生地の柄や色はさまざま。
クリスマスムードを高める赤いボール。
静かな聖夜を思わせる水色のボール。
ホームパーティーをイメージさせる、やわらかなパステルカラーのボール。
どれも、ひとりひとりのクリスマスの過ごし方を思い描きながら1つ1つ手作業で仕立てました。

実は昨年、お店のクリスマスツリーに試作して飾っていたところ、「かわいい」「欲しい」とのお声をいただき、1年越しの登場です。
お気に入りのひとつを見つけたり、ストールとはまた違った“色の表情”を楽しんでみてください。

使い方もさまざま。
ツリーに飾るだけでなく、イヤリングやチャーム、スカーフのアクセントとして楽しむのもおすすめです。

ストールから生まれた新しいアイテムが、みなさまの暮らしに彩りを添える存在になりますように。これからもそんなものづくりを続けていきます。